職務経歴書の作り方&面接対策のやり方

いよいよ、転職活動の実践編です。

2つの選考ポイント、職務経歴書の作成と面接対策をどのように進めれば良いでしょうか?

職務経歴書や面接対策では、自分の職歴やスキルセットを表現することが求められますが、その際に公務員ならではのポイントやテクニックがあります。

民間企業の人は公務員がどのような仕事をしているのか、公務員がどのようなスキルセットを持っているのか、実態を理解していないことが多く、むしろ悪いイメージや偏見を持っていることすらあります。

ただ、これらはステレオタイプで事前に想定できるものであり、職務経歴書や面接対策でこれらを裏切っていくことで、むしろプラスの評価に変えていくことが可能です。

それでは、典型的な偏見ポイントとその裏切り方を見ていきましょう。

1. 柔軟性
公務員には硬直的で「決まったことしかできない」というイメージがありますが、実際の仕事では柔軟な対応や調整が求められます。

例えば、条例案を作成する場合を想像しましょう。
社会全体の規律なので、利害関係者が多く、様々な横やりが入りますし、それに対しての利害調整が求められます。
このような経験を具体的にアピールしましょう。

2. スピード感
公務員はしばしば「スピード感がない」と見なされがちですが、実際には締め切りに追われる場面も多いです。

例えば、議会のスケジュールに合わせて案件を処理した経験や、緊急時に対応したエピソードを具体的に説明しましょう。

3. 創造性
公務員は「決まりきった」仕事をしていると思われがちですが、実際には制度設計をしたり、様々なイベントを企画していると思います。
このような事例を示すことで、創造的な仕事の経験をアピールできます。

4. 自己主張
公務員は自己表現が少なく、無難な受け答えに終始すると思われがちです。
特に面接では自分の意見や強みをしっかりと伝えましょう。
いつもの自分よりも一歩踏み込んで自己表現するくらいが丁度良いと思ってください。そのためには、面接前の準備が重要です。

5. 仕事へのモチベーション
公務員は「働く意欲が低い」という偏見もあります。
この点も事前準備で裏切ることができます。
面接前に、自分のキャリアビジョンや転職後にやりたいことなど準備しておくだけでなく、多少熱を持って話せるように準備をしましょう。

内容によっては、自分からは伝えづらい事もあると思います。
自分から説明すると、言い訳がましく聞こえてしまったり、過度に今の仕事を批判することになってしまうようなケースです。
このような場合は、転職エージェントを上手に利用しましょう。自分が伝えづらいことも第三者に伝えてもらうことでクリアできます。

また、公務員の組織に全くない要素を求められるケースもあります。

このような場合、自分の職務経験からのエピソードを話すことができません。

例えば、転職先が成果主義のカルチャーだったとして、公務員は基本的に成果主義ではありませんので、この点ではアピールが難しいと思います。
そのようなケースでは、学生時代のエピソードにまで遡ったりと工夫をしてください。

公務員から民間企業への転職は、特に準備が重要です。
逆に言えば、相手が気にしているポイントが分かりやすいので準備さえできれば、御しやすいと言えます。しっかりと準備をして、チャンスを広げましょう。

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