地方市役所からの民間転職は厳しい?〜視聴者のお悩みに回答〜

公務員からの転職では「地方には条件の良い民間求人が少ないのでは?」「公務員時代の経験が民間でどう活かせるのか分からない」といった悩みが尽きませんよね。

今回は、地方市役所で複数の部署を経験し、転職を考えている方からのご相談と、それに対するプロ目線のアドバイスをご紹介します。

お悩み:地方市役所から民間への転職。「統計」の経験は活かせる?

【相談内容】
中国地方の市役所に勤務する20代後半の職員です。これまで3つの部署(市民課→企画政策課→税務課)を経験しました。

現在の「税務課」では市民からのクレームが多く、また決まった手続きの繰り返しでクリエイティビティが感じられず、辛くなって転職を考えています。

これまでの経験の中で、企画政策課で市の総合計画や「統計」業務を2年間担当しました。この「統計」の業務経験を活かして民間企業へ転職することは可能でしょうか?

【アドバイス】
転職の意思が固いなら早めに動くべきです。ただし「見せ方」と「勤務地」に注意が必要です。

結論から言うと、20代後半で今の職場をすぐにでも辞めたいという意思が固いのであれば、我慢せずに早く転職に向けて動くべきです。ただし、転職を成功させるためには以下の3つのポイントを押さえる必要があります。

地元に残るか、都市部へ出るかで選択肢が全く変わる
地方(地元)での転職を最優先にする場合、そもそも求人数が少なく、公務員時代よりもトータルで待遇や条件が良くなる民間企業を見つけるのは非常に困難です。しかし、東京や大阪など「引っ越しを伴う都市部への転職」を視野に入れると、求人の選択肢は格段に広がり、自分の強みを活かせる企業に出会える可能性が高まります。

「統計スキル」への過度なこだわりは捨て、「総合的な経験」をアピールせよ
相談者さんは「統計業務を活かしたい」と考えていますが、市役所の企画部門における統計業務の経験だけで、民間企業のデータ分析などの専門職として高く評価されるのは正直厳しいのが現実です。そこにこだわりすぎるのは危険です。したがって、アピールするポイントをずらした方がいいでしょう。

市役所での経験を「翻訳」すれば、営業や経営企画で活きる!
経験を民間企業に伝わる言葉に「翻訳」することが重要です。例えば、企画政策課で市民や関係各所と折衝しながら総合計画を策定した経験は、中小企業の「経営企画」などで活きる可能性があります。また、税務課での理不尽なクレーム対応や滞納整理といったタフな対人折衝の経験は、実は「営業職」として高く評価されるポイントです。厳しい圧力の中で仕事をしてきた精神的なタフさは、民間企業にもしっかり伝わります。

まとめ

「特定の業務しかアピールできない」という思い込みを捨てよう!

今回の相談者さんのように、「自分には特定のスキル(今回の場合は統計)しかないのでは?」と思い込んでしまう公務員の方は非常に多いです。しかし、客観的にキャリアの棚卸を行い、経歴全体を民間に伝わる言葉でアピールすることで、思わぬ強みが見えてくることがあります。勤務地の条件なども柔軟に考えれば、可能性は大きく広がるでしょう。

公務員転職ドットコムでは、現役公務員の方からの転職相談を無料でお受けしています。「自分は転職すべきか?」「公務員の経験はどう民間で活かせるのか?」と悩んでいる方は、ぜひ一人で抱え込まずにお気軽にご相談ください。

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【元官僚&都庁OBが解説】地方市役所からの転職
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